次回2024年7月開催の指導者養成セミナーの募集を開始いたしました!

一般社団法人SSTARソーシャルスキルトレーニングで
思春期ASDの社会生活を支援

SSTAR
一般社団法人SSTAR
※ SSTAR=Social Skill Training and Research

MESSAGE

社会性に課題のある思春期の子どもたちが、
人とつながり、豊かな社会生活を過ごすことができるように

代表理事
山田 智子

山田智子

代表理事
山田 智子

私たち大人は、人との付き合い方について、子どもたちに色々なアドバイスをしています。その一方で、時にサポートしたいけどどう教えればいいのかわからなかったり、良かれと思って伝えている方法が子どもの発達段階や環境に合わないものだったりします。子ども達の中にはやってみたけどうまくいかなかった、そんな経験を重ねているうちに、人と関わることに不安を感じ、友達がいなくてもいいと思ってしまう子がいます。

それではスキルを学べば、すぐ適切に使えるようになるでしょうか。実は頭でわかっても実践は容易でないのがソーシャルスキルです。場面に応じたステップを知り、練習し、実際の場面で実践してみる、このことを繰り返す中で、使えるスキルとなっていきます。というのも、そのプロセスを通して自己理解と他者理解が深まり、いつ、どのようにそのスキルを使えば良いのか、自分で考えられるようになるからです。このようにソーシャルスキルトレーニングは、自分に気づくことや他者の視点に立つことと深く結びついています。

また思春期の子ども達は、そのスキルがなぜ有効なのかを理解することができれば、主体的にそれを使おうとします。言い換えれば、自分のことに目が向き、なりたい自分を意識し始める発達段階である思春期は、ソーシャルスキルトレーニングの効果が期待できる最適な時期だとも言えるでしょう。1人か2人、親しい友人がいることで社会適応が支えられ、人生のストレスフルな出来事からの影響も抑えることができるのです (Harlmelen et al. 2017)。つまり、友達作りのスキルを身につけることは、どの子にとっても非常に重要だと言えるでしょう。自尊感情を育みながら、スキルが友達とつながることを助けるツールとなるプログラムの普及に取り組んでいきます。

プロフィール:

小児発達学博士
UCLA PEERS® Certified Trainer
臨床心理士/公認心理師/特別支援教育士
米国カリフォルニア州サンタクララ大学大学院カウンセリング心理学修士号取得。
大阪大学大学院/大阪大学・金沢大学・浜松医科大学・千葉大学・福井大学/連合小児発達学研究科(博士後期課程)単位取得満期退学。
2015年に日本人として初めてのUCLA PEERS Certified Trainer(思春期向けプログラム)となる。その後、School based program(学校向けプログラム)と Young Adult program(成人期向けプログラム)の指導者資格も取得。博士課程においてPEERS®の日本での有効性を研究し、日本でもその効果が認められることを検証した。
2015年以降現在に至るまで、大阪でスタッフと共に本プログラムを継続実施している。また長年にわたり、臨床心理士としてカウンセリング、心理学/発達障害等について専門家や保護者への研修会、講演会等を行なっている。

  • 山口 早苗

    理事
    山口 早苗

    UCLA PEERS® Certified Provider/
    公認心理師/特別支援教育士

    PEERSは、思春期・青年期の子どもたちが、友達作りや人間関係を良好にしていくスキルを具体的に学び、生活の“道しるべ”にもなるプログラムです。私たちスタッフも、子どもたちと共に学びながら実践を続けています。

  • 川添 満子

    理事
    川添 満子

    UCLA PEERS® Certified Provider/
    公認心理師/特別支援教育支援員

    PEERSは、思春期版から始まり、学校版、青年版と様々な年齢の方を対象に進化し続けています。全国にPEERSを広め、安心して過ごせる学校、社会を目指して努めていきたいと思います。

  • 山口 早苗

    理事
    櫨林 美歩

    UCLA PEERS® Certified Provider/
    臨床心理士/公認心理師

    カウンセリングの中で「友だちが欲しい」という言葉をよく聞きます。また友だちづき合いが上手くいかないことで、学校や日常の生活で不安や緊張を抱えている子ども達も沢山います。PEERSは、友だちが欲しいという子ども自身の切なる願いに応えることができるプログラムです。

ABOUT

名称
一般社団法人SSTAR(スター)
設立
2019年6月
代表理事
理事
山田 智子
山口 早苗 川添 満子 櫨林 美歩
目的
社会性に課題のある子どもから、思春期・青年期の人たちのために、科学的根拠のある社会的スキルトレーニングプログラムや関連情報を提供し、発達障害や人間関係での悩みを抱える人たちが、自らの持てる能力を発揮して、人とつながり、豊かな社会生活を送ることができるように支援する。
事業内容
  1. UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)のPEERS® (Program for Education and Enrichment of Relational Skills)に関する研修会・研究会の開催
  2. PEERS® に関する印刷物および学術図書等の発行
  3. 日本各地でのPEERS® の研修会での技術的支援
  4. PEERS®に関する米国および海外での情報発信
  5. 会員および関連団体の活動に関する情報交換、助言および協力
  6. その他、当法人の目的を達成するために必要な事業